緑肥と輪作について
今回は家庭菜園や有機農業でも取り入れる人も多い、緑肥と輪作についてまとめてみました。
緑肥とは、栽培した作物を畑にすき込み肥やしとすることです。
緑肥作物にはソルゴー、ヘアリーベッチ、マリーゴールドなど色々ありますが、役割や効果が違います。
①ソルゴー、エンバクなどのイネ科の緑肥
緑肥をすき込むと土壌中に有機物を供給し、それを分解する微生物が増え、土壌環境が改善します。
団粒構造を作り、保肥力の向上や水はけの向上など物理的改善が見込まれます。
直接畑にすき込む以外に、外に持ち出して堆肥の材料にするやり方もあります。
またソルゴーはナスの障壁栽培で用いたりもします。
②ヘアリーベッチ、クロタラリア、クローバー、ダイズなどマメ科の緑肥
根に付く根粒菌が土壌中の窒素を固定し、肥沃な土壌を作ります。
こちらは基本的に柔らかい植物になりますので、直接すき込みます。
③マリーゴールドの緑肥
ネコブセンチュウやネグサレセンチュウの密度を抑制する効果があります。マリーゴールドは種類によって効果も変わりますので注意して下さい。
輪作とは同じ科の野菜を作り続けることによる連作障害などを避けるため、違う科の野菜を回しながら作ることです。輪作体系とも言います。どうしても同じ科の野菜ばかり作ると病原菌や害虫の濃度やリスクが上がってしまいます。
厳密な順番を守る必要はなく、同じ科が続いたり偏ったりしないよう気をつけましょう。
途中、マメ科やイネ科を挟むとなお良いです。
家庭菜園では特に狭いスペースでナス科などを偏って作りがちなので、緑肥や輪作を取り入れながら行うと良いですね!