動物性堆肥の選び方
堆肥とひと言でいっても材料によって色々あります。
今回はその中でも動物性堆肥の選び方について書いていこうと思います。
堆肥などの有機物の補給が及ぼす効果として、
①養分の供給による直接的な効果と、
②土壌の改良による間接的な効果があり、
土壌の物理性、化学性、生物性の改善が見込まれます。
家畜ふん尿を材料にする動物性堆肥にも、その材料によって期待される効果も変わり、また購入コストも違います。
農業や家庭菜園でもよく使われる牛糞、鶏糞、豚糞の違いは簡単にいうと次の通りです。
・肥料効果が高い→化成肥料のような使い方もできる
・逆に土壌改良効果は低い。
・価格が安い→ホームセンターなどでは粉末タイプ1袋15kg100円程度で販売。
・匂いがきつめ→ツンとする尿酸の匂い。
・割高にはなるが、家庭菜園では匂いが少ないペレットタイプも選択肢としてある。
・土壌改良効果が高い。
・開始初期の土作りに向いている。
・鶏糞に比べ価格が高い。
・肥料効果と土壌改良効果のともに鶏糞と牛糞の中間的存在。
・ホームセンターなどでは置いていない所もある。
初めて家庭菜園をやるような場所では、前作の肥料の残りがないため鶏糞がオススメです。
また鶏糞は化成肥料より安価なので、低コストで栽培出来ます。
追肥としても利用できます。
土壌の状態が良くない場所では、植物性堆肥や緑肥、牛糞などがオススメです。
家庭菜園初心者の人はまず鶏糞を全面施肥し、そのあと元肥は入れず生育状況に応じて追肥で調整した方がいいかもしれません。
いくら化成肥料を減らしても、動物性堆肥を多投入したら意味がありません。
動物性堆肥も化成肥料と同じように過剰施肥にならないように注意して下さい。