菜園アドバイザーあぐりんのつぶやきプラスα

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特別アンケートの結果についての分析・考察

今回はTwitterで実施した特別アンケートの投票結果について、私なりに分析、考察したいと思います。

 

 1.実施内容

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という質問に対し、以下の4つの選択肢から1つを選択してもらう方法で実施。

【選択肢】 

1.有機JAS認証の野菜

2.有機栽培の野菜

3.自然栽培の野菜

4.無農薬の野菜    

 

2.実施期間

2021年6月3日(木)から7日間

 

3.きっかけ

先日、某有名企業のホームページの生産者紹介ページで、自然栽培や有機栽培などの言葉が、説明や注意書きなしに普通に使わていたことに衝撃を受けた為。

 

個人のホームページやTwitterならともかく、それなりの社会的立場、責任がある会社がこれでいいのかと。

 その中でも特に自然栽培という言葉が気になりました。

 

4.目的

自然栽培のイメージ・印象度が、他の有機や無農薬などの言葉と比べてどれだけ良いかを知るため。

 

簡単にいうと、やりたかったのは自然栽培のイメージ調査

農薬の是非や、有機の是非が今回の目的ではありません。

また、自然栽培の是非を問うものでもありません。

 

5.結果

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 1位は「有機JAS認証の野菜」でしたが、4つの選択肢の投票数に大きな差異が見られませんでした。

 

6.分析・考察

あくまで今回の投票結果から分かったことですが、大変興味深い結果となりました。

自然栽培という言葉は、他の3つの言葉と同じくらいの良いイメージを持つということ。

有機栽培は最下位でしたが、有機JASに票が流れている可能性があるため、自然栽培との二択のアンケート取らないと、どちらがよりイメージが良いかは分からない。

・本来、法律で定められている規格の有機JASが断トツで一番でもおかしくない。まだまだ知名度が低いか、有機票で分散した可能性がある。

 

7.まとめ

正直、自然栽培がここまで票を伸ばすとは思いませんでした。

そもそも自然栽培って何なんでしょうか?

実は何となくのイメージ先行のところがあり、結局のところ明確な定義はありません。

人によって捉え方・考え方も違ったりします。

不耕起?無施肥?無堆肥?無農薬?自然農薬はOK?等々。

自然農法による栽培だから、自然栽培と思う人もいるかもしれません。

植物工場などではなく、外(自然の中)で栽培されているだけで自然栽培と思う人もいるかもしれません。

 

ちなみに有機JASは法的拘束力があり、検査・認証なしで勝手に有機野菜として表示・販売できません。

無農薬という表示もガイドラインで禁止されていますが、法的拘束力はありません。

 

自然栽培は法律上、定義もなく禁止もされていません。

なので、個人のホームページやTwitter等で自然栽培をしていますなどの表現は問題ないと思います。

 

しかし一方で不特定多数の人に対して、何の説明もなく自然栽培と称した野菜などを販売するのはいかがなものでしょうか。

 

 自然栽培は有機栽培ほどその実態が把握されておらず、なんとなくのイメージが先行しています。

 

特に企業の場合、法律上問題がなければいいというのではなく、消費者に対して説明する責任があると考えます。

 

最後になりましたが、今回のアンケートでは、大変多くの方のご協力を頂きました。

私自身も、とても勉強になりました。

厚く御礼申し上げます。

 

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