菜園アドバイザーあぐりんのつぶやきプラスα

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堆肥について

 

 

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堆肥づくりの積み込み風景

今回は堆肥について。

ほんのちよっとだけ専門的になるかもしれませんがごめんなさい。

堆肥とは

稲わらや落ち葉などの植物質の有機物や、家畜糞尿などの動物質の有機物を堆積・腐熟させたものの総称。

 

堆肥の主な効果

  • 土壌中の腐植を増やして物理性を改善する。←団粒構造の発達
  • 地力を高めて化学性を改善する。←保肥力の向上
  • 土壌動物や微生物などの生物性を改善する。←生物種の多様化
  • 作物に有機チッソを供給する。←養分供給
  • ミネラルを可溶化する力がある。←腐植酸をもつ
  • 水溶性炭水化物が地力として働く。←地力の源

 

堆肥の作り方

 ①積み上げ(木枠があると便利)

 ・炭素の多い材料(落ち葉、稲わら、麦わらなど)と窒素の多い材料

  (米ぬか、おから、鶏糞など)を交互にサンドイッチ状に重ね、

  軽く踏みつけながら積み上げる。

 ・途中材料を握った時に、指の間が湿る程度の水をかける。

  (水分50~60%)

 ・最終的に1.5mくらいまで積み上げる。

 ・積み上げ後はブルーシートなどで覆いをかける。

           ⇩

②切り返し

・堆積した内部の温度が60℃以上になったら切り返す。

・外側と内側とが入れ替わるように積み替えるのがコツ。

・水分調整しながら1回目10日後、2回目20日後、3回目以降30日間に1回行う。

・内部の温度が40℃になったら、切り返しを止め熟成させる。

           ⇩

③完成

・内部の温度が30℃以下になったら完成。

・黒褐色、山土のような匂い、ごつごつ感のない感触が出来上がりの目安。

 

 

☆堆肥づくりのポイント☆

  • 堆肥化期間を短縮するには材料の炭素率(C/N比、炭素含有量÷窒素含有量)を25~30前後に調整することが有効的。

 

  • 水分は50~60%前後が目安。多すぎると腐敗してしまう。

 

  • 2回目以降、前回出来た堆肥を一部戻すと堆肥発酵が安定し、完成までの期間を短縮することができる。

 

住宅地のど真ん中で本格的な堆肥作りはなかなかできないかもしれませんね。

私も庭ではコンポストを使っています。

今はおしゃれな物も販売されていますし、家庭から出た生ごみや雑草を堆肥に出来るのでオススメです!

 

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