苗半作とは
みなさん「苗半作」という言葉はご存知でしょうか?
昔、お師匠さんのもとで野菜の苗作りをしていた時、苗を販売するのに看板に「苗半作」と書いた所、お客さんに
「今年はうまくいかなかったの?」と聞かれたことがありました。
もちろん苗作りは難しいものですが、そういう意味ではありません。
果菜類などは、苗作りの段階で花芽分化(かがぶんか、はなめぶんか)が始まっています。
つまり、栄養生長から生殖生長に移行する初期段階が始まっているため、苗作りの段階で将来の収量にまで影響を及ぼすということです。
そのため苗の管理は重要で、良い苗を作れば半分は上手くいったようなものということになります。
野菜の苗はただ単に種を蒔き、水をやり大きくなればいいというものではありません。
では、良い苗とはどういったものでしょうか?
【良い苗の特徴】
・茎が太い。
・葉に厚みがある。
・葉色がよい(黄色ではなく、濃すぎない鮮やかな緑色)。
・節間(せっかん)が詰まっていて均等。
・子葉が残っている。
・徒長(とちょう)していない。←ひょろひょろと伸びていない。
・病害虫に犯されていない。
・根が白い などです。
温度管理のミスや、たった一回の水やりで、あっという間にひょろひょろの徒長苗になってしまいます。
良い苗を作るのは難しいので、家庭菜園初心者の方は市販の苗を購入する方が無難かと思います。
ただ育苗しやすいカボチャなどの野菜もありますし、最終的にはぜひ苗作りにも挑戦してみて下さい。
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